世界的に、グリーン・ビルディングの台頭は無視できないトレンドとなっている。グローバル・コンストラクション・アウトルックとオックスフォード・エコノミクスの調査によると、建設生産高は2030年までに85%の成長が見込まれている。この成長により、世界の20大都市で3,600万戸の住宅を新たに建設する必要が生じる。
しかし、米国グリーンビルディング協会の報告書では、建設産業はすでに毎年世界のエネルギーの40%近くを消費しており、環境に深刻な影響を及ぼしていると指摘されており、世界の建設産業は環境とエネルギーの課題に直面し、持続可能な解決策を模索する必要に迫られている。そのため、いわゆる「持続可能な建築」は、人間の存在と環境バランスとの間で最も緊急な変化のひとつとなっている。